発達障害のある人が障害者手帳をもって生きる体験 : 青年期以降に診断を受けた取得者へのインタビューから

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タイトル別名
  • ハッタツ ショウガイ ノ アル ヒト ガ ショウガイシャ テチョウ オ モッテ イキル タイケン : セイネンキ イコウ ニ シンダン オ ウケタ シュトクシャ エ ノ インタビュー カラ
  • The Experience of Living with a Disability Certificate for People with Developmental Disability: -Interviews with Individuals Diagnosed after Adolescence-

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抄録

本研究は,発達障害のある人が障害者手帳をもって生きるとはどのような体験かを明らかにする目的で,手帳取得前後のエピソードを4 名の協力者から聞き取り,質的分析を行った。 協力者らは,葛藤の末に複雑な心境で取得を決断し,取得後は,手帳を役立つものとして活用していた。しかし,期待と異なる厳しい障害者雇用の現状や,健常者にも障害者にも成り切れない「どっちつかず」のアイデンティティの矛盾に直面するなかで、複雑な思いも抱いていた。 こうした様々な揺らぎに対し,協力者らは診断以前からある信念や価値観をもとに折り合おうとしていた。そして、本研究で語ることを通じて障害者手帳をもって生きる体験が“葛藤を抱えつつ社会と自分に折り合いながら生きること”として語られていった。

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