障害のある子どもの「個別の指導計画」に関する保育者を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー

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書誌事項

タイトル別名
  • Focus group interview with nursery school teachers about “individualized teaching plan” for children with special needs
  • ショウガイ ノ アル コドモ ノ 「 コベツ ノ シドウ ケイカク 」 ニ カンスル ホイクシャ オ タイショウ ト シタ フォーカス ・ グループ ・ インタビュー

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抄録

本研究の目的は、障害のある子どもの個別の指導計画の作成と、計画に伴う保育実践に関する保育者の意識について、フォーカス・グループ・インタビューを通して探索的に検討することである。保育者の語りからは、主に以下の2点が示された。①保育者は、障害のある子どもの保育について、子ども個々の育ちを尊重すると同時に、子どもを集団に位置付けつつ、必要な目標や支援を計画している。一方で、個と集団を同時に対象とする保育者の両義的な役割は、ときに保育者に対して、統合保育を困難にし得る葛藤を引き起こしている。②保育者は、個別の指導計画について、子ども理解を促進し、情報の共有を図るための重要なツールとして捉えている。一方で、限られた時間、人手のもとで、複数の保育者が参与し、子どもの姿を充分に記述できる体制を作ること、構想した計画を定型発達の幼児を含む集団活動の中で無理なく実現することを課題として捉えている。

収録刊行物

  • 子ども発達臨床研究

    子ども発達臨床研究 13 23-33, 2019-03-25

    北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター

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