スクールカウンセラーによる外部機関との連携のプロセスのモデル化

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タイトル別名
  • The Modeling of the Process of School Counselors’ Coordinating with External Organizations
  • スクールカウンセラー ニ ヨル ガイブ キカン ト ノ レンケイ ノ プロセス ノ モデルカ

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抄録

子どもの心の健康問題において外部の関係機関や専門家との連携が必要となっているケースが増えており、連携におけるスクールカウンセラーの役割が重要となっている。本研究の目的は、スクールカウンセラーが外部機関と連携することによって、子どもの心の健康問題の状況が好転するまでのプロセスをモデル化することである。中学校に勤務するスクールカウンセラー1名に半構造化面接を行い、4事例について複線経路・等至性モデル(TEM)を用いて分析、記述を行った。スクールカウンセラーは、①危険度・緊急度が高い、②病的である、③障害の疑いがあり診断が必要である、④校内対応には限界がある、の4つの視点から外部機関との連携の必要性を判断している。また、「生徒や保護者、教職員からの信頼」、「教職員の共通理解」、「関係機関の情報」、「専門的な知識」などが、外部機関との連携や問題の好転化において重要な要因となっていることが示唆された。

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