話し手の非言語的行動が「話の上手さ」認知に与える影響 : 発話に伴うジェスチャーに注目して

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タイトル別名
  • Effects of nonverbal behaviors on the perception of "skillfulness of speech" : Focusing on gestures during speech
  • ハナシテ ノ ヒゲンゴテキ コウドウ ガ ハナシ ノ ジョウズサ ニンチ ニ アタエル エイキョウ ハツワ ニ トモナウ ジェスチャー ニ チュウモクシテ

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抄録

この研究は、自然発話場面で話し手が表出する非言語的行動、特に発話に伴うジェスチャーが「話の上手さ」認知に与える影響を検討することを目的とした。研究1において「話の上手さ」が言語・非言語的行動のいかなる側面から認知されるのかを明らかにし、「話の上手さ」に関わる評定尺度を作成した。研究2では、文章およびビデオ課題において自発的に表出されたジェスチャーの度数が異なる3つの一方向的発話場面の刺激を2つの条件(映像+音声/音声)で呈示して「話の上手さ」認知と非言語的行動との関係を検討した。「話の上手さ」評定の分散分析からは視覚的な非言語的行動の影響はみられず、文章課題の「話の上手さ」評定と言語・非言語的行動との相関関係からも発話内容やパラ言語の優位性が示された。しかし、ジェスチャーが最も多い刺激が「話が上手い」と評定され、さらにジェスチャー総数と「話の上手さ」との間に有意な相関関係が得られたことから刺激のジェスチャーが「話の上手さ」認知に何らかの影響を与えたことが示唆された。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 1 133-146, 2001

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (4)*注記

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