A Study about the Paradoxical and the Multiple Phases of Capacity to Be Alone - Revised “Capacity to Be Alone Scale" -

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Other Title
  • Capacity to Be Aloneの逆説性と多重性に関する研究 : 「一人でいる能力尺度」精緻化の試み
  • Capacity to Be Alone ノ ギャクセツセイ ト タジュウセイ ニカンスル ケンキュウ ヒトリ デイル ノウリョクシャクド セイチカ ノココロミ

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一人でいることは、「ひきこもり」や「自殺の前兆」として捉えられがちであるが、心理的に一人でいることには重要な意味もある。しかし人間はそもそも実存的に孤独でありながら真に心理的に「ひとりになる」のは難しいように思われる。筆者はこのことからWinnicott,D.W。(1958)の「一人でいられる能力CapacitytoBeAlone」概念をとりあげ、一人でいられる能力の逆説性と多重性について検討し、「ひとりになる」こととそのプロセスを見守ることの難しさ、心理療法場面での一人でいられる能力の意味について考察を行った。また質問紙調査を専門学校生103名に実施し、「一人でいられる能力」尺度の改訂も行った。その結果、「孤独不安耐性」「くつろぎ・孤独欲求」「つながりの感覚」「個別性への気づき」という4因子が抽出された。これらの因子得点は、各々がこの能力にとって不可欠な要素であるため、どれかが突出して高いことはこの能力の高さを示すことにはならず、全ての因子得点が高く保たれていることがその高さを示していると考えられた。

Journal

  • 大阪大学教育学年報

    大阪大学教育学年報 5 125-137, 2000-03

    Department of Education, Faculty of Human Sciences, Osaka University

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390853649734815360
  • NII Article ID
    120004839804
  • NII Book ID
    AN1055404X
  • DOI
    10.18910/5607
  • HANDLE
    11094/5607
  • ISSN
    13419595
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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