対人コミュニケーションにおける非言語行動の2者相互影響に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Mutual influence of nonverbal behavior in interpersonal communication
  • タイジン コミュニケーション ニ オケル ヒゲンゴ コウドウ ノ 2シャ ソウゴ エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

同調傾向とは、対人相互作用場面において、相互作用者の非言語行動が相手のそれと同期・類似する現象である。同調傾向はこれまで多分野でさまざまな関心から個別に研究されており、体系的に概説されてこなかった。そこで本研究では、先行研究を幅広く概観した。まず、これまで研究者ごとに提案されてきた同調傾向を指す用語を整理することにより、同調傾向が人間のコミュニケーション行動のさまざまな性質・側面を映し出すことが示唆された。また同調傾向の生起に関わる要因、ならびに同調傾向がもたらす4つの主な影響について概説した。さらには、Hess, Philippot, & Blairy (1999)のモデルやcommunication accommodation理論(例えば、Shepard, Giles, & LePoire, 2001)、長岡(2003)モデルを手がかりとして、同調傾向の2つの側面を浮き彫りにした。これにより同調傾向が果たす役割について考察するとともに、今後の研究の方向性について議論した。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 6 101-112, 2006

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (7)*注記

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