書誌事項
- タイトル別名
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- How is a redundant discourse recognized and transmitted?
- ジョウダンナ ダンワ ハ ドノヨウニ ニンチサレ デンタツサレルノカ
- ジョウチョウ ナ ダンワ ワ ドノ ヨウ ニ ニンチ サレ デンタツ サレル ノ カ
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抄録
本研究では,冗長な談話がどのように認知され伝達されるのかを探索的に検討した.まず,冗長な談話の聴取に関する予備的な調査において,73名の大学生が彼らの体験に基づき質問項目に回答した.その回答をもとに,実験材料が作成された.実験1 では,小学校教育実習に際しての教師の談話を,44名の大学生がメモをとらずに聴いた.彼らは聴取後,談話とその話し手の印象についての質問に答えた.実験2 では,12名の大学生がメモをとりながら実験1 と同じ談話を聞いた.彼らはその談話を,メモを見ながら仮想の友人の留守番電話に伝え,また,元の話し手の印象を記述した.それらの実験の結果より,次の3 点が明らかになった:1 )メモをとらずに冗長な談話を聞くと,重要な情報が抽出されにくい. 2 )メモをとりながら冗長な談話を聞くと重要な点が抽出されやすくなるが,誤りや推測の混入は防ぎきれない. 3 )談話の冗長な部分は,話し手に対する印象形成の有効な手がかりとして用いられる.
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 16 45-58, 2011-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649734856704
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- NII論文ID
- 120004840418
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/6222
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- HANDLE
- 11094/6222
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- NDL書誌ID
- 11074364
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN