丁稚制度と「大阪商人」
書誌事項
- タイトル別名
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- Detchi-system and 'Osaka Entrepreneurs'
- デッチ セイド ト オオサカ ショウニン
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説明
丁稚制度は、近世大阪の商業都市としての繁栄をもたらした大阪商家の労働力の根幹をなしたものであり、戦後「日本的経営」の源流ともいわれているものである。本論文はこの丁稚制度に着目し、実際に丁稚を経験した人々を対象に行ったインタビュー調査をもとに丁稚制度の実態を再現する。同時に、丁稚制度を「大阪商人」を再生産するする教育システムとして捉え、その中で特に「大阪商人」の「心性」として何がどのように教えられ、継承されたのかについて考察する。まずⅠで大阪商人の成立とその概要を簡単に紹介する。Ⅱでは丁稚制度の形成から消滅にいたるまでの過程と制度の実態について、実際に丁稚を経験したインフォーマントの話をもとに検討する。Ⅲでは丁稚制度の中で大阪商人の「心性」として何をどのように教えられ、あるいは教わるのかについて具体例によって論じる。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 17 159-174, 1996
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649734984576
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- NII論文ID
- 110004746826
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/7706
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- HANDLE
- 11094/7706
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles