教育の主体としての地域コミュニティづくり : 被差別部落における地域保護者組織の役割に着目して

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タイトル別名
  • The formation of a local community as an effective agent of education – Focusing on the role played by parental organization in the Buraku community
  • キョウイク ノ シュタイ トシテノ チイキ コミュニティ ヅクリ ヒサベツ ブラク ニオケル チイキ ホゴシャ ソシキ ノ ヤクワリ ニ チャクモク シテ
  • キョウイク ノ シュタイ ト シテノ チイキ コミュニティズクリ ヒサベツ ブラク ニ オケル チイキ ホゴシャ ソシキ ノ ヤクワリ ニ チャクモクシテ

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抄録

近年、地域教育の衰退が著しい。地域教育の衰退は学校や家庭の教育責任をさらに重いものとし、社会的・経済的に困難な状況にある保護者や子どもを一層厳しい状況へと追い込んでいるといえる。このような状況のなか、大阪府内のある被差別部落(緬地区)では、地域全体で子どもを育てていこうとする活動を行っている。被差別部落においては、地域全体で部落解放運動を推し進め、子どもの教育に関しても積極的に取り組んできたという経緯があるため、被差別部落以外の地域と比較すると地域の共同性が強く残っているといわれる。麗地区では、これまで問題とされてきた同和対策事業施策下における「制度依存」「学校依存」から脱却を図り、保護者や地域社会が主体的に子どもの教育に関わっていけるようにするため、保護者同士の「つながり」や「ネットワーク」を形成することに重点をおいた活動を行っている。本稿では、M地区における実践を「地域コミュニティ」づくりとして位置付け、地域保護者組織が重要な役割を果たすことを明らかにした。「地域コミュニティ」は、池田(2001)の「教育コミュニティ」を補足・強化するものと考えられる。

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