「走り屋」の社会学 : モータースポーツにおける「草の根」の考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Sociology of "HASHIRIYA" : A Study on the "Grassroots" of Motorsports
- ハシリヤ ノ シャカイガク モータースポーツ ニオケル クサノネ ノ コウサツ
- ハシリヤ ノ シャカイガク モーター スポーツ ニ オケル クサノネ ノ コウ
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説明
本稿は、モータースポーツの「草の根」たる底辺層として、一般公道で「スピードレース型の暴走行為」に興じる若者サブカルチャー─彼らは「ストリート」とも呼ばれる─に注目する。彼らの行為は明らかに違法であり、それをモータースポーツに含めること自体が問題視されかねない。しかし、彼らの実態やモータースポーツ界全体をとりまく社会的環境について知ることで、その出現には必然的といいうる面もあることが理解されよう。クルマの改造=チューニングの法規による厳しい制限と、それを反映したモータースポーツ統轄組織の政策が、結果的に彼らを公道上の危険な遊びへと追いやっているのである。さらに視野を拡げるならば、こうした事態の背景に存する、意味論的な次元の問題もまた指摘できる。「スピード」と「安全」の二項対立へと構造化されたクルマ社会の言説空間のなかで、モータースポーツとは認識地平の外部へと「排除された第三項」にほかならない。この事実に対して我々は、ストリートの若者たちの自称である「走り屋」という言葉に、モータースポーツの自立=自律性カテゴリーを打ち立てようとする政治学を見いだせる。それはH ・サックスのいう「革命的カテゴリー」なのである。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 19 53-70, 1998
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649735097216
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- NII論文ID
- 120004845276
- 40004430347
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/11088
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- HANDLE
- 11094/11088
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- NDL書誌ID
- 4479028
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles