対人関係におけるコントロール方略が感情状態に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of control strategies on emotion in interpersonal relationships
  • タイジン カンケイ ニオケル コントロール ホウリャク ガ カンジョウ ジョウタイ ニ オヨボス エイキョウ
  • Taijinkankei ni okeru kontoro-ru houryaku ga kanjoujoutai ni oyobosu eikyou

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抄録

本研究では、対人関係におけるコントロール方略が感情状態に及ぼす影響について検討した。コントロールの二過程モデルでは、対象に直接影響を与えることで自分にとって望ましい環境を作り上げる一次的コントロールと、対象に合わせて自己の認知を変えることで望ましい環境を作る二次的コントロールの二つの方略があるとされている(Rothbaumet al., 1982)。本研究では、これまでほとんど検討されてこなかった日常の対人関係場面におけるコントロール欲求と感情状態の関連を検討し、一次的コントロールが難しい状況では、一次的コントロール欲求が良好な関係性を抑制するネガティブ感情を生じさせ、二次的コントロール欲求は相手との関係性を促進するポジティブ感情を生み出すことが明らかになった。さらに、対人関係におけるコントロールには負い目や罪悪感が関連している可能性が示された。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 13 9-14, 2013

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (1)*注記

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