自己志向的完全主義が先延ばし行動と失敗行動に及ぼす影響 : 自己志向的完全主義の適応的側面と不適応的側面からの検討

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タイトル別名
  • The effects of self-oriented perfectionism on procrastination behavior and error behavior : Adaptive and maladaptive dimensions of self-oriented perfectionism
  • ジコ シコウテキ カンゼン シュギ ガ サキノバシ コウドウ ト シッパイ コウドウ ニ オヨボス エイキョウ ジコ シコウテキ カンゼン シュギ ノ テキオウテキ ソクメン ト ヒテキオウテキ ソクメン カラ ノ ケントウ
  • ジコ シコウテキ カンゼン シュギ ガ サキ ノバシ コウドウ ト シッパイ コウドウ ニ オヨボス エイキョウ : ジコ シコウテキ カンゼン シュギ ノ テキオウテキ ソクメン ト フテキオウテキ ソクメン カラ ノ ケントウ

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抄録

本研究では、自己志向的完全主義の適応的側面と不適応的側面に着目し、それらが先延ばし行動および失敗行動に及ぼす影響を検討することを目的として、大学生274名に対し質問紙調査を行った。その結果、自己志向的完全主義の適応的側面である高目標設定が高いほど、直接的に、また先延ばし行動傾向を媒介して間接的に、失敗行動傾向が低くなりやすいことが明らかとなった。一方、不適応的側面である失敗過敏は、高目標設定とは反対の直接的、間接的影響を及ぼしており、仮説はおおむね支持された。これらの結果から、自己志向的完全主義の不適応的側面の高い個人に対し、不安を緩和させ高い目標設定を維持できるようなサポートの必要性が示唆された。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 13 15-21, 2013

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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