日→英翻訳の問題点を考える : なぜ日本語小説の英訳では直接話法が間接話法に転換される場合があるのか
書誌事項
- タイトル別名
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- ニチ エイ ホンヤク ノ モンダイテン ヲ カンガエル ナゼ ニホンゴ ショウセツ ノ エイヤク デハ チョクセツ ワホウ ガ カンセツ ワホウ ニ テンカン サレル バアイ ガ アル ノカ
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説明
筆者の日→英翻訳の授業では、さまざまなジャンルの翻訳を扱う。小説の翻訳では著名な日本人作家の文学作品を扱ってきた。授業では、学生が各自の英訳を発表したあと、プロの翻訳家による英訳の実例を検討する。その時に決まってぶつかるのが、日本語の直接話法が、間接話法で英訳されている例である。授業では、事実を簡潔に指摘するだけにとどめているが、学生は意外な事実に、最初は首を傾げている。それでも、教材で2度3度同じ事例にぶつかると少しずつ納得していき、中には直接話法→間接話法の英訳を上手にこなす者も出てくる。しかしいったいなぜこのような現象が起きるのだろうか。その理由を、授業でも扱った実際の英訳の事例を中心に考えてみたい。日→英翻訳家にとっては自明と考えられる現象ではあるが、留学生への説明という観点から、この現象が発生する理由を考察したい。結論として、この現象を引き起こす最大の理由は、日本語の話し言葉のユニークな特徴にあると筆者は考える。
収録刊行物
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- 大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究
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大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究 11 1-11, 2013-03-31
大阪大学日本語日本文化教育センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649735539712
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- NII論文ID
- 120005478459
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- NII書誌ID
- AA12420075
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- DOI
- 10.18910/50796
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- HANDLE
- 11094/50796
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- ISSN
- 24239410
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles