自発的移住と独立的エートス : 北海道における選択による動機づけ効果

書誌事項

タイトル別名
  • Voluntary settlement and the ethos of independence : An effect of choice enhancing motivation in Hokkaido
  • ジハツテキ イジュウ ト ドクリツテキ エートス : ホッカイドウ ニ オケル センタク ニ ヨル ドウキズケ コウカ

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説明

自発的移住は独立的エートスを促す1つの要因である。これまでの先行研究によれば、協調的自己観が優勢な日本文化にあっても、自発的移住の歴史が認められる北海道人々は北米における人々と同様に独立な行動傾向を示す。本研究では、選択による動機づけ効果の文化差に着目し、この自発的移住仮説の検討を試みた。これまでの研究によれば、独立的自己観が優勢な北米おける人々は自分が選択した課題により高く動機づけられる一方、協調的な自己観が優勢な東アジアの人々は他者の存在が喚起される状況で選択した課題により高く動機づけられる。本研究では同様の課題を北海道において実施したところ、自発的移住仮説と一致し、他者の存在が喚起される状況よりも、それがない場合に自身で選 択した課題に対しより動機づけら傾向がみられた。一方、選択による動機づけ効果は、先行研究同様、自己報告基づく指標では見られなかった。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 15 17-23, 2015

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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