『タズキラ・イ・ホージャガーン』日本語訳註(5)

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タイトル別名
  • 『 タズキラ ・ イ ・ ホージャガーン 』 ニホンゴ ヤクチュウ(5)
  • Tadhkira-i khwajagan : Japanese Translation and Notes(5)

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抄録

本訳注は『富山大学人文学部紀要』第64 号(2016 年2 月)掲載の「『タズキラ・イ・ホージャガーン』日本語訳注(4)」の続編であり,日本語訳する範囲は底本(D126 写本)のp. 108 / fol. 54b の7 行目からp. 133 / fol. 67a の11 行目までである。本号の内容のあらましは次のとおりである。 ヤルカンドのハーキム(都市長官または行政長官)ガーズィー・ベグは,カシュガル・ホージャ家イスハーク派の重鎮であるホージャ・ジャハーンを策略により自らの屋敷に監禁したものの,出身地のホタンで家族が捕虜にされるなど窮地に立たされた結果,ホージャ・ジャハーンを解放して王座に就け,罪の許しを求める。カシュガルのユースフ・ホージャムは兄のホージャ・ジャハーンが解放されると,アンディジャン方面に援助を求める書簡を送り,カーフィル(不信仰者)たちに対抗する企てを進めるが,重篤な病状となり,カシュガルの統治を息子たちに任せ,父祖の眠る地,ヤルカンドへ移る。

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