社会人が学ぶ大学像を探る : 公開講座・公開授業受講生アンケートをもとにした分析

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説明

本研究では、富山大学の公開講座受講生とオープン・クラス(正規学生向けの授業を公開するもので単位の付与は無し、2002年度後学期より実施、以下OCと略記する)受講生を対象として、質問紙による意識調査をおこなった。大学開放は、①大学教育の「時空間的拡張」、すなわち正規授業を学外者に対して開放することと、②「機能的拡張」、大学の資源を「学外者のニーズに適合するよう再編成して開放する」ことの2つに大別できるとされている 。公開講座受講生とOC受講生は、ひとしく大学教育の部分利用をおこなっている点で共通するが、①はOC、②は公開講座にそれぞれ分類されるものと考えてよいだろう。これら大学開放の利用者は将来の社会人入学予備軍とみなすことができるのだろうか?とりわけ、<公開講座→OC→社会人入学>というような段階的図式が成り立つといえるのだろうか?以下、本研究では公開講座・OCの両者を比較しつつ、大学開放の利用者が大学での学びについてどのような考えを持ち、大学教育にどのような期待を抱いているのかを探る。その上で、社会人入学の将来展望について考察することにしたい。

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