地方政府における利用者負担

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タイトル別名
  • チホウ セイフ ニ オケル リヨウシャ フタン
  • On the Neutrality of Cash Flow Corporate Income Tax

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説明

地方政府は住民にさまざまのサービスを提供すると同時に,その費用を一般税のほか,目的税,利用者負担(usercharges)などから財源調達している。この内,利用者負担は,受益者負担を根拠に強化を主張する議論があるが,これに対しては反対論もある。ただし,これらの議論においては,利用者負担の概念が暖昧なもの,負担の根拠と配分の理論的根拠を明確に示さないもの,論者によって受益者負担ないし利用者負担の範囲が異なるものが多い。住民に納得のいくような負担を求めるためには,利用者負担の概念および根拠,財・サービスの便益と負担との関係を少なくとも理論的に明確にしておく必要があろう。本稿は,上のような観点、から,利用者負担の概念,範囲,負担配分の原理について,便益原理に立脚しつつ理論的に明らかにするねらいをもっている。いわば,利用者負担についての,一つの理論的な整理の仕方を提示することを目的としている。

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