経済学方法論と社会存在論
書誌事項
- タイトル別名
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- Why is Social Ontology significant for the methodology of economics?
- ケイザイガク ホウホウロン ト シャカイ ソンザイロン
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説明
トニー・ローソンの経済学批判が世に問われ20 年近くが経とうとしている。ローソンはその主張の根幹にバスカーの超越論的実在論を据えようとしたが,彼の議論とバスカーの議論を比較検討すると,超越論的実在論はローソンの経済学批判を導きはしたが,その主張にとって不可欠の役割を負っているものでない。主流派経済学の批判という点に関する限り,暗黙のものとなっているものを明示的に議論するという意味での哲学的,あるいは存在論的議論で十分である。そして実際,ローソンとその追随者の議論は存在論の明示化という路線を辿り社会存在論に至るのだが,この社会存在論がいまや実証主義に代わる社会科学の方法論のための実質的な内容を生み出しつつあり,それに応える経済学方法論が求められている。
収録刊行物
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- 大阪大学経済学
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大阪大学経済学 66 (4), 1-14, 2017-03
大阪大学経済学会・大阪大学大学院経済学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649738246656
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- NII論文ID
- 120005998739
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- NII書誌ID
- AN00030111
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- DOI
- 10.18910/60456
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- ISSN
- 24240397
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- HANDLE
- 11094/60456
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles