順接条件節「なら」の接続形態

書誌事項

タイトル別名
  • Conditional Nara and its Co-occuring Forms
  • ジュンセツ ジョウケンセツ ナラ ノ セツゾク ケイタイ

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説明

本稿は、『現代雑誌九十種の用語用字 第三分冊:分析』(1964)における「なら」の記述・分析の妥当性を、現代日本語書き言葉均衡コーパス(通常版)をデータとして調査し、「なら」の接続の多様性について考察した。まず「なら(ば)」の前接語については、名詞類に接続するほうが活用語類に接続するより多かった。また同書に指摘のないイ形容詞、および「なら」の前に助詞が現れる場合について分析した。さらに「なら」と「ならば」の違い、そして「なら(ば)」に前接する活用語のテンス形式について分析した。「ならば」は、書籍・新聞・ブログにおいて出現しやすいこと、「た+なら」が反事実的な条件文に偏ること、過去形は「なら」より「なら+ば」に接続しやすいことを確認し、このことから「た+なら+ば」の場合に、反事実的な条件文に偏る傾向がより強くなることが分かった。また、新たに「たならば」が否定形に接続する傾向が高いことが示された。

収録刊行物

  • 現代日本語研究

    現代日本語研究 9 23-39, 2017-03

    大阪大学大学院文学研究科 日本語学講座 現代日本語学研究室

参考文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649738555008
  • NII論文ID
    120006309600
  • NII書誌ID
    AN10449125
  • DOI
    10.18910/61382
  • HANDLE
    11094/61382
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • NINJAL

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