認知症看護実践における看護師の認知症イメージの形成プロセス

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タイトル別名
  • Dementia image formation process of nurses in dementia nursing practice
  • ニンチショウ カンゴ ジッセン ニ オケル カンゴシ ノ ニンチショウ イメージ ノ ケイセイ プロセス

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説明

本研究の目的は,認知症看護実践における看護師の認知症イメージの形成プロセスを検討することである.共感経験タイプが異なる計4 名に対して半構造化面接を実施した.分析には修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた.その結果,13 概念,5 サブカテゴリ,2 カテゴリが生成された.看護師の持つ〈認知症に対する先行イメージ〉は,認知症看護への自己投入の中で《認知症イメージの醸成》として,より認知症看護の臨床現場の現状の課題に沿った内容へと再形成され,現状の課題に対して【良好な対処条件】は課題を極小化させ,【不良な対処条件】は課題を極大化させる働きがみてとれた.これらで構成されるモデルを「認知症看護実践における看護師の認知症イメージ形成プロセスモデル」と命名した.以上より,認知症看護実践の質を向上させる要因として,【良好な対処条件】を増やし【不良な対処条件】を減らすことが示唆された.

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