福岡市若年層方言における2つのゴトの形態統語的違い

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  • フクオカシ ジャクネンソウ ホウゲン ニオケル 2ツ ノ ゴト ノ ケイタイトウセイゴテキ チガイ

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抄録

本稿では、福岡市若年層方言におけるゴトの形態統語的記述を行う。意味的に異なる2つのゴト(様態用法と希望用法)であるが、それらが形態統語的にもまったく異なる特徴を示すものであることを述べる。様態用法のゴトが形式名詞であるのに対し、希望用法のゴトは接尾辞である。様態用法のゴトは、ガノ交替を起こすという点において、「連体修飾節+名詞」の構造と共通性がある。しかし、希望用法のゴトではガノ交替は起こらない。このようなことから、様態用法のゴトの場合、完全な連体修飾構造ではないにせよ、かなりその構造を保っているのに対し、希望用法のゴトに関してはそのような構造はほぼないということが言える。このことから、福岡市若年層方言のゴトが加藤(2010)の述べる「単文化」の例であるということが言える。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649739005312
  • NII論文ID
    120005435414
  • NII書誌ID
    AA11555159
  • DOI
    10.18910/36102
  • HANDLE
    11094/36102
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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