書誌事項
- タイトル別名
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- Active listening by Buddhist Monks
- ケイチョウ スル ブッキョウ
抄録
本稿では、子どもの貧困を糸口として現代社会における社会的排除の問題と考え、社会支援には生活基盤を確保するためのアプローチと精神的支援のアプローチがあることを確認する。その上で、現代人が求める承認欲求に応えようという傾聴の実践をさまざまな角度から捉え、自己承認や他者からの承認がケアにとって重要であることを論じる。宗教者や宗教学者によって提案された臨床宗教にとって課題となることは、傾聴の実践を一方的なケアの提供者・享受者の関係にとどめることなく、互酬的なケアのコミュニティ作りに関わっていくことだろう。その点で秋田県藤里町の事例は、僧侶がキーパーソンとなり、行政や社会福祉協議会と連携して地域福祉を実現する格好のケースとして参照されるものとなる。
収録刊行物
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- 宗教と社会貢献
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宗教と社会貢献 5 (1), 29-53, 2015-04
「宗教と社会貢献」研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649741392000
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- NII論文ID
- 120005588195
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- DOI
- 10.18910/51356
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- ISSN
- 21856869
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- HANDLE
- 11094/51356
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN