書誌事項
- タイトル別名
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- Case records (clinico-phathological conference) of the Toho University Omori Medical Center in the 148th Regular Meeting of the Medical Society of Toho University: Splenic hemorrhage in a patient with granulomatosis with polyangiitis: A case report
抄録
type:TOHO University Scholarly Publication
症例
経過6年の多発血管炎性肉芽腫症で,穿孔性腹膜炎・敗血症により死亡した61歳男性の剖検例について討論が行われた.多発血管炎性肉芽腫症と診断した後に,ステロイドや免疫抑制薬を併用したが疾患活動性は残存していた.死亡1年前より肺炎を繰り返すため免疫抑制薬を中止し,ステロイド単剤で治療継続していた.外傷などの誘因はなく,突然脾臓出血を起こし入院した.止血後,活動性が高かったためリツキシマブ併用を開始した.入院40日目に肺炎,サイトメガロウイルス腸炎を発症したため,抗菌薬および抗ウイルス薬を投与したが改善が見られず,意識レベルの低下を認め,入院53日目に永眠された.病理解剖から脾臓には肉芽腫,血管炎病変を認めなかった.直接死因については憩室炎穿孔に起因する腹膜炎と考えられた.
収録刊行物
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- 東邦医学会雑誌
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東邦医学会雑誌 63 (4), 274-283, 2016-12
東邦大学医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649742282752
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- NII論文ID
- 120006412260
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- ISSN
- 00408670
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles