一般病棟に勤務する看護師の非がん高齢患者への終末期緩和ケアに対する認識

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  • イッパン ビョウトウ ニ キンム スル カンゴシ ノ ヒガン コウレイ カンジャ エ ノ シュウマツキ カンワ ケア ニ タイスル ニンシキ

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抄録

超高齢社会をむかえた日本では,非がん高齢患者は今後も増加すると予測される.しかし,非がん患者は,がんに比較して終末期の症状は多様であり,本人も医療者もエンド・ポイントを判断することは難しい.そのうえ,先行研究では非がん患者の看取りの実態も明らかにされておらず,緩和医療や看取りについての体制整備も十分ではない.そこで,本研究では,一般病棟に勤務する看護師の非がん高齢患者への終末期緩和ケアに対する看護師の認識を明らかにすることを目的とした.研究協力者は,非がん高齢患者の終末期看護を経験したことがある看護師10 名で,「日々のなかで非がん高齢患者に対する終末期緩和ケアをどのように考え感じたりしているか」について半構造化面接を実施した.その結果,一般病棟看護師は,時代の変化とともに生きてきた高齢患者に対し,患者の意思を尊重した関わりができないもどかしさを抱いていた.その一方で,苦痛を和らげ,患者の意思に寄り添い,患者にとっての最善と日常生活機能や認知機能の低下した患者の尊厳ある最期を支えたいと感じていた.

identifier:http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/468

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