吉田健一『東京の昔』をめぐって : 「水」、「金沢」、そしてジャクソン・ポロック

書誌事項

タイトル別名
  • On Yoshida Ken-ichi's “Tokyo no Mukashi” : ‘Mizu’ , ‘Kanazawa’ , and Jackson Pollock
  • ヨシダ ケンイチ 『 トウキョウ ノ ムカシ 』 オ メグッテ : 「 ミズ 」 、 「 カナザワ 」 、 ソシテ ジャクソン ・ ポロック

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説明

吉田健一の長篇『東京の昔』(一九七三)は、日本が戦時体制に移行しつつあった一九三七年頃の体験を、執筆時から回想して書かれた。本作や長篇『金沢』(一九七三)など多くの吉田の作品では、「水」の主題が「池」と「河」との対比においてあらわれている。それは「近代」への「内向」と「近代」からの「転向」との「倒錯」を表象している。そして、そのエクリチュールの様態は、ジャクソン・ポロックの営為と重ねてとらえられる。

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