人口減少社会の災害復興の課題 : 集合的否認と両論併記
書誌事項
- タイトル別名
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- Problems of disaster recovery in a shrinking society : Overcoming collective denial
- ジンコウ ゲンショウ シャカイ ノ サイガイ フッコウ カダイ シュウゴウテキ ヒニン ト リョウロン ヘイキ
説明
一般論文
本論文は、人口減少が進み、社会資源が縮小する時代に特徴的に生じる災害復興の問題を具体的な事例をもとに考察するものである。復興支援のための資源が縮小する時代に、大きな災害が頻発すると、人々は被災した事実そのものを受け入れないで、「見なかったことにする」ことがある。本稿では、そのような傾向が、2017年の大阪北部地震や西日本豪雨災害で見られたことを紹介する。そして、そこに社会全体が受け入れたくない現実を見ないでおこうとする「集合的否認」と、歴史修正主義に関連した否認の一種としての「両論併記」があることを、2016年の映画「否定と肯定」の分析から明らかにする。最後に、人口減少社会の災害復興にとっては、集合的否認に含まれる「当事者性」をいかに救い出すかが鍵であることを指摘する。
収録刊行物
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- 災害と共生
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災害と共生 3 (1), 11-24, 2019-08
「災害と共生」研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649745074944
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- NII論文ID
- 120006716230
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- DOI
- 10.18910/73152
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- ISSN
- 24332739
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- HANDLE
- 11094/73152
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles