放射線化学療法により亜急性小脳変性症が改善した肺小細胞癌の一例

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  • ホウシャセン カガク リョウホウ ニヨリ アキュウセイ ショウノウ ヘンセイショウ ガ カイゼンシタ ハイ ショウサイボウ ガン ノ イチレイ

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説明

症例は62歳女性。亜急性に進行する小脳失調(SARA14点/40点)を認め、当院神経内科を受診。脳神経学的な器質的異常はみられず、傍腫瘍神経症候群による神経症状も考えられ精査を行ったところ肺小細胞癌(c-T1bN2MOLD)がみられ、同腫瘍による腫瘍随伴亜急性小脳変性症と診断した。抗神経細胞抗体の検索を行ったが、亜急性小脳変性症に多く見られる抗Hu抗体等は陰性であり、抗SOX1抗体のみ陽性であった。放射線化学療法により、病変は著明に縮小し、神経症状も改善した(SARA0点/40点)。傍腫瘍神経症候群は原疾患治療後も神経症状の改善が得られないことが多いが、本例においては原疾患の治療により神経症状も改善が得られたため報告する。

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