岡山大学桑の木留学生宿舎の実態と課題 : 留学生宿舎を教育資源として活用するために

書誌事項

タイトル別名
  • Conditions and Issues on Kuwanoki International Student Dormitory at Okayama University: As an Educational Resource

抄録

スーパーグローバル大学の指標の一つに受入留学生数の増加が掲げられているが、留学生受入に不可欠な留学生寮の整備は、以前からの長年の課題であった。安心して留学生活を送るための基盤でもある寮の管理・運営は、毎日の生活と密接な関係があり、文化背景や言語が異なる学生が共同生活を営む寮では、大小様々なトラブルがつきものである。  この状況を少しでも改善するため、岡山学では2014 年にレジデントアシスタント(RA)制度の導入を皮切りに、日本人学生との混住化を推進してきた。従来の留学生支援という観点にとどまらず、1)「一住人」から自治意識をもった寮生への成長、2)留学生、日本人学生双方の日本・日本文化・異文化理解の促進、という教育的要素を加えた新しい国際寮の在り方を模索してきたといえる。その結果、支援の充実や教育的効果も見られた一方で、教育資源として寮を活用するには管理・運営だけではなく、積極的な学生指導の姿勢が肝要であることが分かった。混住化から4 年経ち、導入初期の段階を終えた岡山大学では新たな局面を迎えている。

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被引用文献 (1)*注記

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