地域の健常高齢者における摂食嚥下機能の維持・向上に関する取り組み

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  • 実践報告(社会貢献事業) 地域の健常高齢者における摂食嚥下機能の維持・向上に関する取り組み
  • ジッセン ホウコク(シャカイ コウケン ジギョウ) チイキ ノ ケンジョウ コウレイシャ ニ オケル セッショクエンカ キノウ ノ イジ ・ コウジョウ ニ カンスル トリクミ

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抄録

新潟リハビリテーション大学(以下,本学)が位置する村上市は,高齢化率が全国平均や新潟県平均と比べてかなり高く,有効な介護予防の実践が急務な課題となっている.本学はその特色を生かして,これまで,さまざまな取り組みを実践することにより,地域の方々の健康の維持・増進に寄与してきた. 本稿では,歯科医師と言語聴覚士が連携して,年をとっても,いつまでもおいしく食べる力を持ち続けていられることを目的として立ち上げた「食べる力をつける教室(以下,教室)」について紹介する.同教室は2016年に立ち上げ,2019年の現在に至るまで継続して開催している.このうち,2016年から2018年までの取り組みと成果について報告する. 対象は村上市の健常高齢者とし, 1 期につき週1 回・計10回の教室において,口腔機能や呼吸・発声・構音機能,嚥下機能のトレーニングを行った.また,同内容のトレーニングを毎日家庭でも実践させ,記録票へ記録させた.教室では口腔ケアや飲み込みの基礎知識などのミニ講義も行った.その結果,教室参加者の多くで口腔衛生環境は改善された.口腔機能,嚥下機能や,呼吸・発声・構音機能では,特に舌圧や/ カ/のオーラルディアドコキネイシスの改善がみられた.今後も高齢者の摂食嚥下機能の維持・向上が効果的に得られるよう,随時プログラムを修正しながら教室運営を継続していく.

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