食料消費のコウホート分析 : 将来予測の手段に絞って

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タイトル別名
  • Cohort Analysis of Food Consumption, Focusing on the Means for Future Prediction
  • ショクリョウ ショウヒ ノ コウホート ブンセキ : ショウライ ヨソク ノ シュダン ニ シボッテ

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抄録

家計所得の大幅な上昇が見込まれず,関連諸物価の変動も微小な停滞経済において,5~10年先の食品の需要予測のために所得・諸価格弾力性は一義的な有効性を持たない。他方人口の少子・高齢化が否応なく進展し,個人消費において年齢および世代による顕著な差異が観察されている社会において,個人消費のデモグラフィック要因:年齢効果と世代効果の正しい把握は噄緊の重要性が期待される。大きな経済変動を伴った過去30数年のデータを基にコウホート分解を実行する場合,通常の年齢・時代・世代の3効果モデルでは,経済変動の影響が一部,世代/年齢効果のいずれか,あるいは双方に吸収/転化され,世代・年齢効果が過大あるいは過少に決定される恐れがある。本稿では,経済諸変数を組み込んだ「拡大コウホート」モデルを適用して,より現実的な年齢/世代効果と,望ましくはよりブレの少ない時代効果を決定し,近未来の個人の年齢階級別消費予測に役立てる方式を提案したい。生鮮野菜,生鮮肉など数種の食品について,2020および2025年における個人の年齢階級別家計消費を予測した。

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