沖縄県竹富町における来訪者の意識調査 : 環境税導入に関する研究

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タイトル別名
  • Research for tourist consciousness in Taketomi town : A study for environmental tax policy
  • オキナワケン タケトミマチ ニ オケル ライホウシャ ノ イシキ チョウサ : カンキョウゼイ ドウニュウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

研究の概要(和文):我が国では 21世紀の成長産業の一つとして観光産業を位置付けている。観光産業は自然景観を利用するものであり、自然と言うインフラを利用することが出来るため、比較的容易に参入出来るものである。しかし、我が国の観光産業の歴史は浅く、これまでは大衆動員型のマスツーリズムとして展開されてきた。それによって起こる、観光産業がもたらす負の部分、環境悪化などに対する外部 費用のコストについて、これまで費用負担についての政策が図られることがなかった。マスツーリズムによって増加する観光客によるゴミ問題などの環境問題は深刻である。我が国の中でも、国の内外を問わず多くの観光客 を集めているのが沖縄県である。その中でも八重山地域の竹富町は、人口約 4,000 名の小さな町であるが、年間の観光客数は昨年で約 88 万人に達している。こうした観光客は、地元住民に一定の経済的恩恵を与える存在であるが、全国の観光地と同様に観光客の増大による環境問題を発生させている。竹富町は過疎の島嶼の町であるため、財政力が弱く多くは補助金頼みの財政運営が行なわれている。地方分権が叫ばれている現在、また我が国自体の財政状況が厳しさを増す中で、自治体は自主的財源の創出に取り組まなければならない状況を迎えている。そのため、来島する観光客の方々の景観に対する考え方や環境問題について意識調査を行ない、環境に対する目的税 の成否を探ることを目的として、また竹富町の政策立案に資する論文作成を目的としたものである。

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