急成長するサンフランシスコ シリコンバレーを超える勢い : ICTの進化と3T地区SOMAの考察(新しい産業集積と働き方)

書誌事項

タイトル別名
  • Social Application Rush to San Francisco : Trial study on the economic prosperity of SOMA redevelopment district and an Analysis of the behavior and work-style of the Creative Class
  • キュウセイチョウ スル サンフランシスコ シリコンバレー オ コエル イキオイ : ICT ノ シンカ ト 3T チク SOMA ノ コウサツ(アタラシイ サンギョウ シュウセキ ト ハタラキ カタ)

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説明

研究の概要(和文):シリコンバレーの地域研究機関(JVSVN)1)は、その年報インデックス2015 においてサンフランシスコが急成長し、シリコンバレーを超える勢いにあると報告した。幾つかの経済指標において、サンフランシスコがシリコンバレーを凌駕していると記載し、結論部分において極めて重要な経済エンジンに成長していることを認知している2)。ベンチャーキャピタルの投資額においてシリコンバレーと比肩する水準となり、特許登録数の伸び率・エンジェル投資額においてはサンフランシスコがシリコンバレーを超えているのである(2014 Ⅰ - Ⅲ期計)。この現象は都市社会学者リチャード・フロリダのいう3T(talent・technology tolerance)都市へのクリエイティブクラスの移動(フライト)を示すものなのか。ICT の進化の中で、その現象の更なる進化を示すものであるのか。世界のIT をリードするサンフランシスコ湾岸地域(ベイエリア)の経済の重心が、ICT 産業が新しいステージを迎える中で移動しつつあるのだろうか。はたまた未来学者ジェレミー・リフキンが指摘するような資本主義と協働主義との共存を始めようとしているのか。本稿はサンフランシスコのSOMA(サウスオブマーケット)地区について、昨今集積著しいベンチャー企業に焦点をあてながら、都市構造との関係性、ICT の進化と業態変化と起業環境の変化・プレイヤーとそのライフスタイル(働き方)などの視点から、現地調査(藤原2015/8)を参考にしつつ、種々の文献資料により分析を試みるものである。

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