荷風の周縁世界編制 : 銀行時代の荷風をめぐって
書誌事項
- タイトル別名
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- La formation discursive de la marginalité : Nagaï Kafu à La Specie Bank de Yokohama
- カフウ ノ シュウエン セカイ ヘンセイ ギンコウ ジダイ ノ カフウ オ メグッテ
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説明
永井荷風にとって、ニューヨークとリヨンでの海外生活体験は、明治人の多くが希求する“中心”世界としての“外”体験でなく、むしろ周縁世界の内面化の形成機縁になった。この周縁世界との関係性こそ、その後の荷風の“独自な”文学的な姿を作り出した要因であることを検証する。 荷風にとって外部世界である銀行員生活を仮に《中心》と名づけ、併せて、そこから排除される世界を《周縁》と名づけて、この二項それぞれの枠組みの発生と意味、ならびにその変容の過程を探究する。表象解析に『あめりか物語』、『ふらんす物語』、『西遊日誌抄』などの諸作品を用いる。
収録刊行物
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- 法政大学多摩論集
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法政大学多摩論集 27 35-81, 2011-03
法政大学多摩論集編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649759461120
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- NII論文ID
- 120003221942
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- NII書誌ID
- AN10005584
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- HANDLE
- 10114/6573
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- NDL書誌ID
- 11040690
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- ISSN
- 09112030
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可