上信越自動車道沿線の霧の発現に関する気候学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Climatological Study of Fog Occurrence along the Joshin-Etsu Expressway in Gunma and Nagano Prefectures
  • ジョウシンエツジドウシャドウ エンセン ノ キリ ノ ハツゲン ニ カンスル キコウガクテキ ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

その出現で局地性が高く,発現の継続時間などにも定常性の低い霧や霧の発生に対して,上信越自動車道の藤岡~更埴間における通行規制の資料を用いて気候学的な視座から追究を試みた.その結果,次の諸点が把握された①群馬県側の松井田妙義IC~群馬・長野県境間で,霧や霧などに伴う視界不良に起因する規制発令が極端に多い②その規制は,暖候期を中心(梅雨期~秋森期)に停滞前線を伴う気圧配置のもとで発令されることが極めて多い.③その際には,暖湿気塊が東寄りの微風となって関東山地の東斜面に沿って地形性上昇,および収束をして,いわゆる滑昇霧の性格を帯びる可能性が高い④得られた知見をもとに,対象とした上信越自動車道を4地域に区分することが可能となった.

収録刊行物

  • 法政地理

    法政地理 48 17-32, 2016-03-18

    法政大学地理学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ