大学生における発達障害に対する基本的知識と合理的配慮への意識に関する予備的検討

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  • How much do college students know about developmental disabilities, and what do they think about reasonable accommodations?
  • ダイガクセイ ニ オケル ハッタツ ショウガイ ニ タイスル キホンテキ チシキ ト ゴウリテキ ハイリョ エ ノ イシキ ニ カンスル ヨビテキ ケントウ

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抄録

本研究では、大学生の発達障害に対するイメージ、知識および合理的配慮への意識の傾向を明らかにするために質問紙調査を行った。その結果、イメージは「活発」や「素直」などの選択率が高く、対象者は発達障害に対して好意的なイメージを抱いていることがうかがえた。知識は10項目中7項目において正答率が80.0%を超えており、一定の知識を身につけていることが明らかになった。しかし、「発達障害は治る」などの基本的な知識や、「発達障害は子育て環境によって生じる」など身につけておかなければならない知識について、誤って理解している者もいることが明らかになった。合理的配慮への意識は8項目中6項目において90.0%以上の人が「賛成」と回答しており、大部分の対象者が肯定的な立場を示していた。一方、合理的配慮の提供が評価に直接影響を与える場合などについては、「どちらとも言えない」とする者が一定程度いた。一般学生が受け入れやすい配慮を考えることにより、障害学生に対する合理的配慮をしやすくなるだけでなく、必要な場合は支援するという一般学生の態度を育てることにもつながるのではないかと思われた。

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