追播翌年における一番草の刈取時期が追播オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)の茎数および全牧草収量に及ぼす影響

  • 西村 光博
    九州大学大学院農学研究院植物資源科学部門農業生産生態学講座
  • 林 恵介
    九州大学大学院生物資源環境科学府農業生産生態学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Cutting Time on the Stem Density of Orchardgrass (Dactylis glomerata L.) Drilled in the Previous Year into a Pasture Sward
  • 追播翌年における一番草の刈り取り時期が追播オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)の茎数および全牧草収量に及ぼす影響
  • オイマキ ヨクネン ニ オケル イチバンソウ ノ カリトリ ジキ ガ ツイハンオーチャードグラス Dactylis glomerata L ノ ケイスウ オヨビ ゼン ボクソウ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本報告では,荒廃した草地の植生回復を簡易的に図るための追播技術を確立することを目的として,追播翌年における一番草の刈取時期が追播オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)の茎数と全牧草収量に及ぼす影響について検討を行った. 実験では,短草型子種優占の放牧草地を長草型草種主体の採草地へ簡易更新する際,草地用条播機を用いて追播した翌年の刈取時期が追播草の茎数密度および全牧草収量に及ぼす影響について検討を行った.実験の結果,追播を行った場合,翌年一番草において早刈りを行うことは,梅雨明け7月の茎数密度において遅刈りの場合の5割増加を示したことや,追播を行わない場合の2割程度の増収が認められた.これらのことから,追立翌年の一番草の早期刈取りを行うことは追播オーチャードグラスの定着を促進し、全牧草の増収に寄与することなど,荒廃草地の植生回復あるいは草地の簡易更新に有効であることが示唆された.

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