韓国産チュウダイサギEgretta alba modestaの繁殖生態に関する研究 : I.繁殖季節における日周活動

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  • Breeding Ecology of the Eastern Great White Egret, Egretta alba modesta, in Korea : I. Diurnal Activity in the Breeding Season
  • 韓国産チュウダイサギEgretta alba modestaの繁殖生態に関する研究-1-繁殖季節における日周活動
  • カンコクサン チュウダイサギEgretta alba modesta ノ ハン

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抄録

韓国忠清南道の天安市郊外に渡来,繁殖するチュウダイサギEgretta alba modestaの渡来相(4月1日～15日),番い形成相(4月16日～22日)及び産卵相(4月23日～3日)における日周活動を1980年と1981年に調査した.1.本種は繁殖地に両年共4月1日から渡来し始めた.その後,多数の群れが訪れ,番い形成相には殆どの個体が定着し,産卵相の終り頃(4月30日)には残留個体数は1980年に737羽,1981年に502羽となった.一方,1981年における繁殖地への定着完了時期は前年よりも4～5日遅く,このことは渡来数ピーク時の直前における平均気温が1981年には約6℃低かったことと関連するようである.2.雨天や曇天における飛来時刻は晴天に比して約1時間も早く,特に雨天では出入個体数が少なかった.このことは本種の日周活動が照度と晴雨に大きく影響されることを示唆する.3.繁殖地における本種の出入方向は,より良好な餌場の方向に集中し,周辺の環境立地条件,特に餌場条件に強く支配されることが知られた.

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