代かきの精粗と稚苗移植水稲の生育
書誌事項
- タイトル別名
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- The Number of Puddling and the Growth of Transplanted Rice Seedlings
- シロカキ ノ セイソ ト チビョウ イショク スイトウ ノ セイイク
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説明
代かきの回数を増すことが,田植機稚苗移植水稲の生育にどのような影響を与えるかを明らかにするために試験を行った.その結果は次に示す通りである.(1)田植後の苗の活着には差がない.(2)分けつ期の茎数は5回区が1回区に劣る.(3)最高分けつ期では5回区が草丈,茎数ともに優っており,葉身長(4,5莫)および下位節間島は,ともに徒長的傾向を示す.透水性の悪化による肥効が長期間持続したためであろう.(4)生育の進み方は1回区の方が最高分けつ期,出穂期ともに早い.(5)出穂期以後の生葉率は5回区の方が低い.葉身の徒長による相互しゃへい,土壌還元化による障害と思われる.(6)収量は5回区が1回区に劣る.特に生育後期における登熟の低下が目立つのは,土壌還元の進行にともなう板の活力がおとろえたためと考える.以上の結果から,代かき回数を最少限にとどめることが,水稲の生育,収量に好結果をもたらすものと考えられる.
収録刊行物
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- 九州大學農學部學藝雜誌
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九州大學農學部學藝雜誌 35 (1/2), 5-12, 1981-03
九州大學農學部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649767721472
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- NII論文ID
- 110001789258
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- NII書誌ID
- AN0005519X
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- ISSN
- 03686264
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- DOI
- 10.15017/22265
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- HANDLE
- 2324/22265
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- NDL書誌ID
- 2306296
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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