キトールの構造に関する研究 : (Ⅰ)キトールの単離と機器分析

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タイトル別名
  • On the Structure of Kitol : (Ⅰ) Isolation and Instrumental Analysis of Kitol
  • キトールの構造に関する研究-1-キトールの単離と機器分析
  • キトール ノ コウゾウ ニカンスルケンキュウ 1 キトール ノ タンリ ト キ

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抄録

1.鯨肝油不鹸化物から溶剤分別法とアルミナカラムクロマトグラフィーによってキトールを単離した.2.ペルヒドロキトールジアセタートのマススペクトルを測定し,キトールの構造はビタミンA2分子がC-11とC-13'およびC-12とC-15'の間で架橋したシクロペンタン環構造(Ⅳ)であることを明らかにした.3.キトールのNMRスペクトルを測定し,キトール分子中に飽和炭素に結合したメチル基5個,不飽和炭素に結合したメチル基5個が存在することを確認した.このことはキトール分子が非対称形であることを意味する.4.村橋(1936)のエステル化初速度測定法の加熱条件を100℃,4時間に変改してキトールのエステル化初速度を測定したところ,比較のために測定した1級アルコール類と2級アルコール類の中間のエステル化初速度を示した.これはキトール分子中に1級と2級のアルコール基が各1個ずつ存在するためと考えられる.

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