ニセアカシア(Robinia pseudoacacia L.)のカルス分析用SDSゲル電気泳動法の検討

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タイトル別名
  • Study on SDS Polyacrylamide Gel Electrophoresis for the Analysis of Robinia pseudoacacia L.. Callus
  • ニセアカシア Robinia pseudoacacia L.ノ カルス ブンセ

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説明

本研究では,ニセアカシア(Robinia pseudoacacia L.)の胚軸から誘導した様々なカルスを分析に適するSDS(sodium dodecyl sulfate)ゲル電気泳動法を確立するために,試料の調製方法,ゲルの作製方法,電気泳動方法等を種々検討した.試料を調製するには,蛋白質の分解,変性,修飾の抑制及び不可溶性蛋白質の可溶化をするために,最終濃度0.375mMのDTT(dithiothreitol)と8Mの尿素を添加することが必要であった.濃度勾配(7.5-15%)分離ゲルを作製するには,室温でゲル重合液の注入速度を8mm/分で添加する過硫酸アンモニウム,TEMED(N,N,N',N'-tetramethylethylenediamine)の最終濃度が0.025%が適していた.電気泳動では,電圧はBPB(bromophenol blue)のバンドが分離ゲルに入るまで80Vとし,BPBのバンドが分離ゲルに入ってから下端に接近するまで120Vで2.5時間,150Vで2.5時間,180Vで1時間徐々に上昇した方が,通電中のゲルの発熱によるバンドの歪みや泳動中の蛋白質の拡散等を防ぐためには効果があり,鮮明なバンドを得ることが出来た.

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