教育制度・教育課程の観点から見たフィンランドの教育とPISA

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  • 渡邊 あや
    熊本大学大学教育機能開発総合研究センター

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タイトル別名
  • Education in Finland and PISA : From the viewpoint of Education System and Curriculum
  • キョウイク セイド キョウイク カテイ ノ カンテン カラ ミタ フィンランド ノ キョウイク ト PISA

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抄録

本稿では、フィンランドの教育の特徴を、教育制度と教育課程(カリキュラム)の観点から検討することにより、これらとOECDが実施している国際学習到達度調査であるPISAの結果とのかかわりについて考察した。教育制度については、教育提供や、学習をする場に加え、学習成果においても平等を図ろうとしている点に、教育課程については、すべての学習の基本となる言語(母語)と、「手工」に代表されるような子どもの生活に根差した学びを重視している点に、それぞれ特徴があった。その結果、これら教育制度上・教育課程上の特徴が、「生きるための知識と技能」を問う学習到達度調査において好成績を収め、子ども間の格差も小さいというPISAの結果が示したフィンランドの特徴と符合することが明らかになった。

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