発達障害児のための集団心理療法「もくもくグループ」の意義と課題② : 卒業生の保護者を対象とした面接調査から

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タイトル別名
  • Implications and perspectives of group psychotherapy for children with developmental difficulties "Mokumoku-group": a follow-up research of parents.

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抄録

本研究では,発達障害児のための集団心理療法「もくもくグループ」に過去参加していた経験者の保護者を対象に追跡調査を行い,集団心理療法の意義と課題について検討した。18名の保護者に対し,半構造化面接調査を実施し他者評価による適応状態の評定を行った。結果,保護者は学校等の集団場面への不適応に対し個人療法よりも集団心理療法が有効であると考えていることが示された。また,セラピストやグループ全体の受容的態度が対象児の問題性の変化に影響し集団場面での不適応が解消され終結に至るというプロセスが示された。プログラムの中では対象児が自らプログラムを立案する「子ども企画」の意義が多く語られていた。また,「親の会」においては,肯定的に捉える保護者が多い一方否定的な感想、もあり,今後援助のあり方についてより詳細に検討する必要があることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649768515968
  • NII論文ID
    120005451537
  • NII書誌ID
    AA12461491
  • DOI
    10.15017/1448902
  • HANDLE
    2324/1448902
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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