発達障害を有する青年の適応と課題 : 集団心理療法「もくもくグループ」の終結者を対象とした追跡調査から

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タイトル別名
  • Study on social adaptation and support for youth with evelopmental disorder : Analysis of Follow-up Targeting Graduates from group psychotherapy "Moku-Moku group"

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抄録

発達障害児・者は生涯にわたり専門的な支援が必要であると言われるが,発達障害の理解と早期支援により適応状態は変化する可能性がある。本稿では,児童期に集団心理療法を経験した青年16名(平均17.50歳)に追跡調査を行い,現在の適応状態を把握することで発達障害を有する青年の心理支援について検討した。その結果, 10名は抑うつ傾向が正常~比較的良好であり,適応感を持てている状態であった。一方, 6名は抑うつ傾向が高く,抑うつ低群に比べ劣等感が高かった。また,本人と保護者への半構造化面接より,抑うつ低群は,家庭や所属先で問題があっても主体的に相談・解決を試みることで対人関係に支えられた適応感を持っていることが示された。一方,抑うつ高群は主体的に取り組めている感覚が乏しく,相談相手や将来展望の有無が適応感に関連していることが示唆された。発達障害を有する青年の適応に重要な要因と支援について考察した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649768516864
  • NII論文ID
    120005451541
  • NII書誌ID
    AA12461491
  • DOI
    10.15017/1448906
  • HANDLE
    2324/1448906
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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