ティーム活動としてのティームティーチング : ティーム運営を円滑にするための一提案

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  • ティーム カツドウ トシテノ ティーム ティーチング : ティーム ウンエイ オ エンカツ ニ スル タメ ノ イチ テイアン

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2011年から小学校外国語活動が必修となるが,すでに小学校の約97パーセントにおいて英語教育が実施されており,今後どのように小学校の中で実践していくかさまざまな取り組みがなされている。授業の多くは外国人指導助手とのティームティーチングであると報告されており,実践する上での困難,問題点なども多くあげられている。中学校および高等学校での英語教育では, 1987年からJETプログラム(外国青年招致事業)により外国人指導助手が招聘され,ティームティーチングが実施されているが,この24年間に行われた研究で扱われている事柄は,小学校英語教育がまさに直面している「やりにくさ」と似ているものが多くある。小学校英語についての研究の多くは,教授法や教材,アクティビティーについてなどで,ティームで活動するティーム理論の研究が遅れている。ティームティーチングは,単独授業とは異なり,複数の人聞が授業を担うわけで,それぞれの教師の立場,役割分担,共通理解,意思疎通などを明確にするというような,「ティーム」としての運営上の要素が加わってくる。ティームティーチングをうまく行うためには,このような単独授業とは異なった形態を十分理解していく必要があり,このことがティームティーチングの「やりにくさ」を解明するひとつの回答になるのではないかと考える。本稿では第ーに,ティームティーチングの特に「ティーム」に焦点をあて,ティーム活動という視点から小学校英語教育の直面している問題点を明らかにする。次に,ティーム理論を検討し,ティーム活動を作り上げている要素を探る。さらに,小学校英語のティームティーチングを概観し,特にALTと日本人教師という異文化を背景にもつもの同士の人間関係の営みとして捉え,ティーム構成員が自分自身に備える必要がある行動様式について考察し,小学校英語教師ティームが効果的に機能していくために,ティーム活動への具体的な提案を行う。

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