<論説>再建後共和党の南部対策 : ハリソン政権期を中心に

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タイトル別名
  • <Articles>The Southern Policy of the Republican Party after the Reconstruction around Harrison's Presidency

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抄録

一九世紀末から二〇世紀初頭にかけての、アメリカ南部黒人の状況悪化──選挙権の剝奪、差別・迫害の激化など──については、これを南部階級闘争という地域的枠の中でみる見解が支配的である。しかし、この状況を規定したナショナルな要因として、共和党の南部対策のあり方に注目する必要があると思われる。本稿においては、従来あまり注意を払われなかったハリソン政権期(一八八九年──一八九三年) を中心にした共和党の南部対策と、その挫折の過程を辿るなかで、まず、共和党は、再建後、南部政治問題を放棄したわけではなく、強力な南部共和党を建設するため、その最終的挫折に至るまで、一貫した努力を払ったことを確認し、あわせて、その政策理念を究明し、さらに、この共和党南部対策の挫折が、世紀転換期の南部黒人の状況悪化に深く関っていたことを明らかにしたい。

収録刊行物

  • 史林

    史林 55 (3), 359-397, 1972-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649776105344
  • NII論文ID
    120006596775
  • NII書誌ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_55_359
  • HANDLE
    2433/238082
  • ISSN
    03869369
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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