<論説>インノケンティウス三世と第四回十字軍 : 十字軍と教皇権についての一考察
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- 八塚 春児
- 京都大学大学院生
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>Innocent III and the Fourth Crusade
- インノケンティウス三世と第四回十字軍--十字軍と教皇権についての一考察
- インノケンティウス サンセイ ト ダイ 4カイ ジュウジグン ジュウジグン ト
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説明
十字軍について考える時、教皇を無視することはできない。十字軍を最初に提唱したのは教皇ウルバヌス二世であり、以後も教皇による召集が十字軍成立の第一のファクターであった。というよりむしろ、贖宥を初めとする諸特権をその参加者に約束した教皇勅書の発布により、十字軍は十字軍たり得ると言うべきであろう。しかし、十字軍に対する個々の教皇の対応は必ずしも一定ではない。本稿で取り上げるのは教皇インノケンティウス三世と第四回十字軍である。周知の如くコンスタンティノープルへ「転向」した第四回十字軍、インノケンティウスがそれを召集したのは即位半年後の一一九八年の夏であった。彼がこの時点で十字軍を召集した理由、及び彼がその召集や準備において示した異例の積極性、そして十字軍の「転向」に対する教皇の対応、それらを解明して行くのが本稿の課題である。
収録刊行物
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- 史林
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史林 58 (6), 849-888, 1975-11-01
史学研究会 (京都大学文学部内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649776145408
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- NII論文ID
- 120006596932
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/238263
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- NDL書誌ID
- 1635198
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可