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メンシェヴィキ党とロシア共産党
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- Амакава Соудзи
- 山口大学人文学部助教授
Bibliographic Information
- Other Title
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- <Articles>Меньшевистская партия и Российская Коммунистическая партия
- <論説>メンシェヴィキ党とロシア共産党
- メンシェヴィキトウ ト ロシア キョウサントウ
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Description
ソ連史学はメンシェヴィキ党を「小ブルジョア政党」と見なしている。しかし、メンシェヴィキ党は、何よりも労働者階級の利益を重要視した党であった。一〇月革命後、マールトフの率いるメンシェヴィキ党が新体制内の合法的反対党の道を選択したのも、ボリシェヴィキ党=ロシア共産党の背後にロシアの労働者階級が実在していると見たからであった。メンシェヴィキ党は、ソヴィエト内部で労働者の支持を集め、彼らの圧力によって、ソヴィエト政権を「正常な道」へ向けようとした。ソ連史学は、メンシェヴィキ党が大衆の利益を裏切り、大衆の支持を失って自滅したのだと主張しているが、実際には同党は共産党の強硬な諸政策に不満を抱く労働者大衆の支持を再度獲得しつつあったのであり、それゆえにこそ、しばしぼ共産党側から弾圧を受けたのである。一九二一年春、「戦時共産主義」の破綻と大衆の反乱に直面した共産党政権は、メンシェヴィキ党を危険視し、強力な弾圧を加え、崩壊させた。共産党政権は残ったが、かつて共産党が鼓吹していた「ソヴィエト民主主義」は著しくその実質を失ったといえるであろう。
Journal
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- 史林
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史林 71 (4), 575-618, 1988-07-01
THE SHIGAKU KENKYUKAI (The Society of Historical Research), Kyoto University
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649776387712
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- NII Article ID
- 120006597565
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- NII Book ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/238986
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- NDL BIB ID
- 2888675
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- ISSN
- 03869369
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL Search
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed