<論説>ナポレオン時代のポーランドとリトアニア : 一八一二年ポーランド王国総連盟にみる国家像
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- 梶 さやか
- 京都大学大学院文学研究科博士後期課程
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>Poland and Lithuaniain the Napoleonic Era : Conceptions of the State in the General Confederation of the Polish Kingdom in 1812
- ナポレオン時代のポーランドとリトアニア--1812年ポーランド王国総連盟にみる国家像
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説明
一八世紀末に分割されたポーランド=リトアニア連合国家「共和国」は、一八一二年のナポレオンによるモスクワ遠征の際、旧領土全体に及ぶ独立回復の機会を迎えていた。分割前の「共和国」はポーランド王国とリトアニア大公国からなる多民族複合国家であったが、遠征開始から数日後にワルシャワ公国で結成されたポーランド王国総連盟は「ポーランド王国」の復活を宣言する。一九世紀初頭のこの地の国家像に関する研究は、従来、国家の複合性を十分には検討してこなかった。しかしながら、旧「共和国」地域では、この後一九世紀を通じて各民族ごとのナショナリズムが芽生えてゆくこととなる。そこで本稿では、旧「共和国」内の地域的複合性に留意しつつ、ポーランド王国総連盟とそれへのリトアニア貴族の対応を検討することで、ポーランド・リトアニア双方の貴族が抱いたモスクワ遠征当時の国家像を探ってゆく。
収録刊行物
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- 史林
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史林 86 (5), 721-754, 2003-09-01
史学研究会 (京都大学文学部内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649776647040
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- NII論文ID
- 120006598235
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/239769
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- NDL書誌ID
- 6817169
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可