<論説>澶淵の盟の歴史的背景 : 雲中の会盟から澶淵の盟へ

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タイトル別名
  • <Articles>The Historical Background of the Treaty of Chan-yuan : From the Treaty of Yun-zhong to Chan-yuan
  • 〔セン〕淵の盟の歴史的背景--雲中の会盟から〔セン〕淵の盟へ
  • セン エン ノ メイ ノ レキシテキ ハイケイ ウン チュウ ノ カイメイ カラ セン エン ノ メイ エ

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説明

本稿は、契丹(遼) と北宋の間で一○〇四年に結ばれた、いわゆる澶淵の盟の歴史的背景について検討し、盟の性格について考察するものである。 具体的には、まず澶淵の盟における規定あるいは盟後の両国関係において特徴的と考えられる諸点について、いずれも契丹と五代王朝の間ですでに同様な関係が見られたことを確認する。 次に、澶淵の盟が契丹と後晋の関係と相似のものであり、さらに耶律阿保機と李克用の間で結ばれた「雲中の会盟」にまで遡りうることを論証する。 以上を中央ユーラシア史の観点から位置づけたとき、澶淵の盟をウイグル帝国の崩壊後における混乱の帰結と見なしうると結論する。

収録刊行物

  • 史林

    史林 89 (3), 413-443, 2006-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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