<論説>技術と戦争 : 第二次世界大戦から冷戦期までのアメリカにおけるコンピュータ技術を例に (特集 : 戦争)
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- 喜多 千草
- 関西大学総合情報学部教授
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>Technology and War : Digital Computer Technology from World War II to the Cold War Era in the United States (Special Issue : WAR)
- Technology and war: digital computer technology from World War 2 to the cold war era in the United States
- 技術と戦争--第二次世界大戦から冷戦期までのアメリカにおけるコンピュータ技術を例に
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説明
本稿では、まず、第一次世界大戦以降の戦争と技術の関係について概観し、戦争によって発展する技術とその平時利用の問題と、科学者・技術者の戦争協力体制の問題を論じる視点についての見取り図を示す。それを礎に、今日の情報通信技術の発展の基礎となった、デジタルコンピュータとそのネットワークを基礎づける通信に関する技術の研究開発について、第二次世界大戦から冷戦期にかけてのアメリカの軍事研究費との関係を論じる。デジタルコンピュータに関連する技術は、第二次世界大戦中に各国で戦略的に取り組まれて、大いに発展した。そして第二次世界大戦後には、特に冷戦期のアメリカにおいて、レーダーおよび通信技術と結びついた大規模な研究開発と、宇宙開発に資する研究開発が行われ続けた。こうした軍事的あるいは政治的な技術の発展の加速が、やがて平時の経済発展へとつながっていった過程は、「国力としての技術」の発露であったことを検証する。
収録刊行物
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- 史林
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史林 93 (1), 131-162, 2010-01-31
史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649776702848
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- NII論文ID
- 40016953028
- 120006598532
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/240111
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可